2007年10月30日火曜日

河上肇 『貧乏物語』

今までで、初めてわかりやすし、おもしろいと思えた経済学の本。
未だに、なぜ『物語』なのかよくわからないけど。


資本主義が進むと、貧乏も広まる。社会問題となる。
じゃ、貧乏を解決するためには。。。
筆者がいちばんの解決策としたのは、
「金持ちが贅沢品の需要をやめること」。どーん。
まーたしかにわかりやすいし、そうかなとも思うけど、
ちょっと短絡すぎないか??とも。




いちばんズンと来たのは、ロイド ジョージと、彼を育てたおじさんについてのくだり。
そのおじさんは、普通の貧しい靴屋だったのに、旦那を亡くした姉とその子どもを引き取って、
生涯独身を貫いて甥っ子たちを育てることに身を捧げた。

さらには、ロイド ジョージが司法試験を勉強を始めると、ライバルが必要と思ったのか、
一緒に法律を学んだらしい。


「古人も至誠にして動かざる者は未だ之あらざる也と言って居るが、げに至誠の力ほど恐ろしき者は世にあらじ、博厚は地に配し、高明は天に配し、悠久彊(かぎ)りなし、見よ、貧しき靴屋の主人の至誠は凝って大英國の大宰相を造り出し、而して是大宰相の大精神は軈(やが)て四海萬國を支配せんとする事を。」(PP170~171)


んー「至誠の力」。結局人間てここのところが問われるんだろう。

2007年10月24日水曜日

コンバースって実は。。。

ナイキがアンブロを買収 するらしい。

それはそれとして、軽くびっくりしたのが、
その記事の最後の方で、「03年に買収したコンバースなどと同様に」というところ。

えっ?コンバースってナイキに買われていたのか??
しかも4年前?

過去にバスケットシューズを買った時に(高校の時)
COMSだったな。。。とちょっと哀愁を感じてしまった。

田横という男


中華思想は付いていけないところも多々あるけど、 宮城谷さんの書く中国の歴史は、学べるし、中国人でも同じ人間として共感できる。

とてもかっこいい生き方を見せてもらったな、というところです。
大混乱の世の中にあっても、
しっかりとした価値観(彼の場合は老子の思想や、彼独自の道徳観というか仁義など)や、結局戦術になるのかもしれないけど、身体的な力なんかを持ち合わせていると、こんな風にさわやかに、快活に生きれるんだなと。

2007年10月21日日曜日

イザヤ ベンダサン 『日本人とユダヤ人』


この本も、日本人として読んでよかった1冊。


高校だか大学の時に、読むように言われたけど、 結局30を超えてしまった。。。


モルモン書という本に 「ユダヤ人から得る聖書について、ユダヤ人にどのように感謝しているか。・・・ユダヤ人が負った労苦と労力、骨折り、・・・を思い起こしているか。」というくだりがある。


大方の日本人にとって、予想以上に聖書、ユダヤ教の影響を受けていることを認識するだろう。 決してユダヤ人が最高とか、ユダヤ人になりたいとかではなく、 彼らがどんな考え方をしているか、してきたか、の一端を垣間見れる。

山岡荘八 『吉田松陰』


手元にあるのは、昭和43年版のハードカバー、硫酸紙付き。


古本屋で見つけたもので、100円だった。こんなに人格と考え方に影響を与えてくれるものになるとは。。。


勉強の仕方のみならず、生活のあらゆる面で、自分に厳しかった松陰。 ここまで行くと、教師・教育者は聖職だと納得できる。 そんな教える立場にならずとも、 人間として、日本人として、どうあるべきか、何を知っておくべきかをしっかり提示してくれた人だろう。


彼は時代や立場、その他の状況いかんでは変わらない「真理」を求めていたのだろう。

2007年10月20日土曜日

salyu 『terminal』


最近やけによくi-podで聞くのは、salyuの声。


決して癒し系ではない。

むしろ、奮い立たせてくれる感じ。


いちばん最初に流した時は、軽い!と思ったけど、

そこはプロデューサーは小林武史さん、

ただ軽いだけでは終わらない。