2012年5月17日木曜日

人間的に壊れた状態




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この本の主人公は誰なのか?
それがはっきりするのは、物語もだいぶ後半になってからに感じた。
「下人」と呼ばれるいちばん下っ端の忍者「無門(むもん)」。
彼にかかれば、どんな頑丈な門も、どんな高い壁も、あってないのと同じ、
という、そんな能力と実績から付けられた。

忍者は赤子の時に連れてこられ、厳しい訓練を経て、闇の働きをこなしていくうちに、
人間としての感情・関係性を失っていく。
支配者からの酷使・搾取、盗み・人殺しが通常の仕事。。。


大事な人を失うとなった時に初めて、自分の中で失っていた人間的な性質が目覚めた。

「こんなことに人間の心が傷つかぬはずがない。無門が絶えずへらへらと深刻さを避け、あらゆる物事に対して斜に構え、他人の不幸にさえも小馬鹿にしたように冷笑を向けるのは、自らの心を守るためにはそれが不可欠のことだったからだ。この男は自らの心を欺き続けていた。」(前掲書343頁)

人間的に壊れているなと感じることが自分自身にも、周りの人にもある。
それに気づけることは大事なことかもしれない。
絶えず修正し、バランスを取ることでしか、生きていけないから。

寝違え中です

http://nakamuramm.blogspot.jp/2008/02/blog-post_10.html
この3年前の投稿を今頃何人かの人が読んでくれたようで。
ちなみに今ちょうどここ何日か寝違えと闘ってます。

いきつけの整体師さんに見てもらったら、
いちばんコリがあるのは腰回りの筋肉のようで。
身体はひと通りつながってるんだと、こんな状況でも実感してしまう。

ここ数か月は疲れも溜まらず、調子よかったんだけど、
よく動くのと同じくらい、身体のメンテナンスも大事、大事。

2012年5月8日火曜日

"つきあっている"関係

ラジオなんかでここのところ数回この話題を耳にした。

日本人の男女関係の1つの流れ:
知り合う⇒「告白」⇒「つきあう」・・・⇒プロポーズして婚約・結婚する または 別れる

この「つきあう」という行為、「つきあっている」という関係は要らないんじゃないかという議論。
ということは、「告白」という勇気をふりしぼる行為も要らないないんじゃないかと。

欧米では、
知り合う⇒友人関係・・・⇒プロポーズして婚約・結婚する または そのまま
らしい。結婚するかどうかは友だち付き合いの中で、お互いに見定め、
成人であれば結婚したいと思うかどうか。


ここにも日本人的なメンタリティが現れているような。
「告白」しないと、男女または恋人の人間関係にはなれない。
「つきあう」という期間を充分取らないと、結婚を考えてはいけない。
というような。

ある相手と婚約したり結婚してから、他の人に気持ちを向けてしまえば、いわゆる「浮気」で間違いないだろうが、
友人の期間で「浮気」なんて状態は成立しない。
「つきあう」なんて期間があるから、自分以外の人と同時に「つきあう」ことになれば、
それは気分を害して「浮気」されたなんてことになる。


ちなみに、自分と奥さんとの場合は、
日本一般の「つきあう」期間は「コートシップ(courtship)」という「この人と本当に結婚するかどうか見定め期間」だった。その前は、いろんな機会に行動を共にする、ただの知り合い。
それ以来10年ほど。おそらく自分のことを、よいことも悪いことも一番知っている、この世で唯一の人になっている。


もっと人間関係をわかりやすくしたいものだ。