『モルモン書』のアルマ書28章より、大きな戦争の後の人々の反応。
4 これによって国中(くにじゅう)至(いた)る所(ところ)に、すなわちニーファイのすべての民(たみ)の中(なか)に大(おお)きな嘆(なげ)きと悲(かな)しみの声(こえ)が起(お)こった。
5 まことに、やもめは夫(おっと)のことを嘆(なげ)き、父(ちち)は息子(むすこ)のことを、娘(むすめ)は兄弟(きょうだい)のことを、まことに、兄弟(きょうだい)は父(ちち)のことをそれぞれ嘆(なげ)いて泣(な)き叫(さけ)んだ。このようにすべての人(ひと)の中(なか)で、殺(ころ)された親族(しんぞく)のことを嘆(なげ)く叫(さけ)び声(ごえ)が聞(き)かれた。
6 さて、これはまことに嘆(なげ)きに満(み)ちた日(ひ)であり、まことに、厳粛(げんしゅく)な時(とき)、断食(だんじき)と祈(いの)りを重(かさ)ねた時(とき)であった。
戦争は、人にとって精神的にも肉体的にも極限状態なんだろう。
大きな天災に遭って、人は絶望し、途方に暮れる。
生まれたばかりの赤ん坊が夜中に泣きじゃくるのに直面して、親は呆然とし、時に怒りを覚える。
今日はどんな一日だった?
全部が思い通りにいくはずないって
知ってて聞いてんだ(Mr.Children『sense』「Prelude」より)
人は逆境・苦難を経験するもの。
何事もうまくいっている時に比べて、困っている時の方が圧倒的に長いかもしれない。
大変な時に、そこから立ち上がって、1歩でも踏み出すために、
日頃築いてきた心の土台が本当に活きるんだろう。
そんな経験を通して出てくる反応は正反対のもののどちらかだから。
41 しかし見(み)よ、ニーファイ人(じん)とレーマン人(じん)の間(あいだ)の戦争(せんそう)が非常(ひじょう)に長期(ちょうき)に及(およ)んだため、多(おお)くの者(もの)がかたくなになった。戦争(せんそう)が非常(ひじょう)に長期(ちょうき)に及(およ)んだためにそうなったのである。しかし、苦難(くなん)を受(う)けたために柔和(にゅうわ)になった者(もの)も多(おお)く、彼(かれ)らは神(かみ)の前(まえ)に心底(しんそこ)謙遜(けんそん)にへりくだった。(同上62章)
0 件のコメント:
コメントを投稿