2011年5月16日月曜日

嘆きの日であり厳粛な祈りの時


『モルモン書』のアルマ書28章より、大きな戦争の後の人々の反応。

4 これ​に​よって​国​中(くにじゅう)​至(いた)る​所(ところ)​に、すなわち​ニーファイ​の​すべて​の​民(たみ)​の​中(なか)​に​大(おお)きな​嘆(なげ)き​と​悲(かな)しみ​の​声(こえ)​が​起(お)こった。
5 まことに、やもめ​は​夫(おっと)​の​こと​を​嘆(なげ)き、父(ちち)​は​息子(むすこ)​の​こと​を、娘(むすめ)​は​兄弟(きょうだい)​の​こと​を、まことに、兄弟(きょうだい)​は​父(ちち)​の​こと​を​それぞれ​嘆(なげ)いて​泣(な)き​叫(さけ)んだ。この​よう​に​すべて​の​人(ひと)​の​中(なか)​で、殺(ころ)された​親族(しんぞく)​の​こと​を​嘆(なげ)く​叫(さけ)び​声(ごえ)​が​聞(き)かれた。
6 さて、これ​は​まことに​嘆(なげ)き​に​満(み)ちた​日(ひ)​で​あり、まことに、厳粛(げんしゅく)​な​時(とき)、​断食(だんじき)​と​祈(いの)り​を​重(かさ)ねた​時(とき)​で​あった。


戦争は、人にとって精神的にも肉体的にも極限状態なんだろう。

大きな天災に遭って、人は絶望し、途方に暮れる。

生まれたばかりの赤ん坊が夜中に泣きじゃくるのに直面して、親は呆然とし、時に怒りを覚える。

今日はどんな一日だった?
全部が思い通りにいくはずないって
知ってて聞いてんだ(Mr.Children『sense』「Prelude」より)


人は逆境・苦難を経験するもの。
何事もうまくいっている時に比べて、困っている時の方が圧倒的に長いかもしれない。

大変な時に、そこから立ち上がって、1歩でも踏み出すために、
日頃築いてきた心の土台が本当に活きるんだろう。
そんな経験を通して出てくる反応は正反対のもののどちらかだから。

41 しかし​見(み)よ、ニーファイ人(じん)​と​レーマン人(じん)​の​間(あいだ)​の​戦争(せんそう)​が​非常(ひじょう)​に​長期(ちょうき)​に​及(およ)んだ​ため、多(おお)く​の​者(もの)​が​かたくな​に​なった。戦争(せんそう)​が​非常(ひじょう)​に​長期(ちょうき)​に​及(およ)んだ​ため​に​そう​なった​の​で​ある。しかし、​苦難(くなん)​を​受(う)けた​ため​に​柔和(にゅうわ)​に​なった​者(もの)​も​多(おお)く、彼(かれ)ら​は​神(かみ)​の​前(まえ)​に​心底(しんそこ)​謙遜(けんそん)​に​へりくだった。(同上62章)

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