2008年5月15日木曜日

藤沢周平 『漆の実のみのる国』



この物語、漆の実がみのらないで終わってしまう。

著者が病気で未完成のままだったようだ。

どうりで、下巻を残りを見ながら読み進むと、

「このままじゃ改革の成功を見れないで終わりそう」という不安がどんどん強くなっていく。

案の定、あのJFK(阪神のじゃなく)もお手本にしたという改革は尻切れで。。。


でも、決して順調なものでなく、

むしろ人災・天災にこれでもか!!というくらい見舞われた中での取り組みだったようで、

100年ほども借金漬けになった国(藩)を背負おうと、そして立ち直らせようとした、

その気概だけでも、上杉鷹山と彼と共に推し進めた人たちはすごい、と思わせられる。

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