2009年1月30日金曜日

相撲の風景 -日本人のあまりな反応

なんだか気になっていた大相撲 初場所。
結末は意外だったけど、
その結末に対する反応がもっと意外、というか、おいおいとつっこみたいものだった。

まず翌日の記事。

朝青Vにやくみつる氏「脱帽」/初場所 <大相撲初場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館

 場所前に朝青龍の復活に懐疑的だった角界関係者も、復活優勝に評価を一転させた。横綱審議委員会のけいこ総見でのふがいない相撲を見て「初場所は出ちゃ駄目」と話していたNHK解説者の北の富士勝昭氏(元横綱)は「参ったよ。本当に。(朝青龍は)気持ちで負けていなかった。底力があるんだよ。自分の力で勝ったんだからね。みんなで最敬礼だよ」と敬意を表した。

 朝青龍に引退問題を取材して「顔じゃない」と言われた元小結で解説者の舞の海秀平氏は、場所前に「反射神経が悪くなった」と指摘していたが、この日は「場所前のけいこ量は白鵬の方が多かったのに、けいこ量は(勝負と)関係ないんですかねえ」と困惑気味。放駒審判部長(元大関魁傑)は「いつが全盛期か分からない。今だって全盛期かもしれない」。

 一方、以前から朝青龍の言動を厳しく批判してきた日本相撲協会再発防止委員会委員で漫画家のやくみつる氏も、この日ばかりは脱帽。「(朝青龍への)いろいろな感情は抜きに堪能した。千秋楽は落ち着いていた。静かな土俵美を見ることができた。これを続けてほしいですね」。もっとも「土俵上でのガッツポーズだけはいただけない。感情をコントロールしないと。今日は脱帽だけど、これからも問題点は厳しく言っていく」とくぎを刺すことも忘れなかった。

 優勝決定戦を理事長室のテレビで見届けた武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は「すごいとしか言えないな。特に(場所の)後半は朝青龍らしい相撲になってきた」と手放しで絶賛。嘉風戦で顔を張られて相手をにらみつけるなど品格を問われる行動もあったが、「もういいんじゃないの」と問題にするつもりはないようだった。【山田大介】

2009年1月26日 09時05分 日刊スポーツ



そして、その後。


土俵上でガッツポーズをする朝青龍
武蔵川理事長が高砂親方に厳重注意 日本相撲協会の武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)が29日、横綱朝青龍(28=高砂)が初場所千秋楽で優勝を決めてガッツポーズをしたことについて「力士として自覚が足りない」とし、朝青龍の師匠の高砂親方(元大関朝潮)を両国国技館に呼び出し、厳重注意した。注意された同親方は「朝青龍には私から厳しく注意する。私も師匠として親方として自覚が足りなかった」など反省の弁を述べた。朝青龍はモンゴルへ帰国しており、30日に再来日する予定。
(日刊スポーツ)





始まる前には、けちょんけちょんに言っていた関係者・マスコミ、そしてインタービューを受ける一般人が、
勝ったら、手のひらを返して、強いね!すごいね!の大合唱。

そして、正直言って日本人のつもりである自分にとっても得体の知れない"力士としての自覚""師匠としての自覚"を責める厳重注意。

そんなんなら、他の伝統工芸が守っているみたいに、狭い世界でやってればいいんだ。
外国から弟子なんかとらなきゃいいんだ。

これらの反応を、「日本人的」と言いたくない。
あえて、土台・根っこがあれば、作ろうとしていれば、こうはならないと言いたい。


こんなブログを書いている自分の反応も、同じ穴のなんとかなのか??

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