2011年2月25日金曜日

初めて展示された田中中尉辞世の句や写真=山口県下関市の忌宮神社宝物館で

やっぱり歴史・記録は都合の悪いものでも抹消しないで、残すこと。
人間としての義務だね。

2・26事件 処刑された中尉の遺言など展示 山口・下関
毎日新聞 2月25日(金)13時17分配信

 1936(昭和11)年2月26日、陸軍の青年将校らが首相官邸などを襲撃し、高橋是清蔵相らが殺害されたクーデター「2・26事件」から26日で75年。事件決起人の一人で、死刑になった山口県下関市出身の田中勝陸軍中尉の、長男への遺言(複写)、写真など十数点を、下関市にある忌宮神社が初展示している。処刑を前に、田中中尉の家族を思う心情が伝わってくる。入場無料、3月6日まで。

 田中中尉は下関市の旧制豊浦中(現県立豊浦高)から熊本陸軍幼年学校へ進み、陸軍士官学校を卒業。野戦重砲兵第7連隊第4中隊に所属した。軍用トラックなどを率いてクーデターに加わり、軍法会議にかけられ、25歳で処刑された。

 獄中で妻の妊娠を知った田中中尉は「遺志」と称し、「万事努力せよ」「健康に注意せよ」「母の言を承ること 即ち父の言を承ると思ひ一念母の言に従ふべし」と長男への遺言をしたためた。辞世の句は「たらちねの親の恵みの偲(しの)ばれて只(ただ)先立って我は淋(さび)しき」。

 事件後、田中中尉の母親は地元の寺で、処刑された19人と自決した3人の菩提を弔っていた。母親の死後も田中中尉の遺品は保管されたが、決起した青年将校らはさまざまな記録から抹消され、豊浦中の卒業名簿にも田中中尉の名前はない。

 今展示は地元の歴史愛好家でつくる「下関歴史探求倶楽部」(大濱博之代表)と忌宮神社が初めて企画。大濱代表は「クーデターと聞けば、複雑な感情の人も多いだろう。一つの史実として75年前を振り返る機会になれば」と話す。

 戦時中、陸軍生活を送った下関市在住の直木賞作家、古川薫さん(85)は「テロリズムは絶対否定しなければならないが、将校らには『疲弊する農村のための世直し』という志があった。今、北アフリカでは民衆のクーデターが国の在り方を変えており、改めて2月26日は『暴力』には両面があることを考えさせてくれる」と話している。【尾垣和幸】


【写真特集】2・26事件

明快な政策


ローマ人の物語〈17〉悪名高き皇帝たち(1)

第2代皇帝、ローマ帝国の基礎を盤石にした人、ティベリウスの政策。

● 公正とは、司法に限らず、善政の根本でもある税制にもあてはまる。ティベリウスの税制に対する考え方は、これまた終始一貫していた。税金の値上げだけはしない、の一点で一貫していたのである。・・・・・
[属州民にしてみれば]年に一度の10パーセントの属州税をとられるのならば従順にしていてもよい。それに、「ローマによる平和」のおかげで、近隣の部族との抗争にエネルギーを費やす必要もなくなり、他民族の侵略とか山賊や海賊の襲撃とかいう…対策も、今では覇権者ローマが考えてくれる。このように属州民が思ってくれれば、それがローマにとっても、軍事力を増大しないでも確率可能な「安全保障」になるというのが、アウグストゥスが考えティベリウスも賛同した「合理性」なのであった。(93~94頁)

紀元十七年、小アジアの南西部を大地震が襲った・・・。
・・・・・
 報告を受けるやいなや、ティベリウスは・・・
[対策委員会に]彼の考える対策を提出し、採決を求めた。
一、緊急援助とインフラ設備の再建に、一億セステルティウスの国庫からの支出
二、被災者には、五年間にわたっての属州税免除
・・・・・
つまり、ティベリウスの災害対策とは、緊急に必要とする援助と社会資本の再建は、国が考える。ただし、五年の間の税金は免除するから、個々人の再興は自助努力で成せ、であったのだ。
(195~196頁)


このくらいスパーンと明快な政策を打ってたら、気持ちいいだろうね。
それには、国や自治体、組織はこっちの方に行くべきだ!というぶれない明確な方向性がないとね。

2011年2月24日木曜日

日常を描く

人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない
(塩野七生「ローマ人の物語<4>ユリウス・カエサル」)

音楽・物語・演劇・・・いろいろな形で日常・現実を描くことで、感動を与えられるのってすごいこと。
事実は創作よりも奇なり、とはよくいったもので。

槇原敬之
Mr.children

塩野七生
山本一力

そう、役者やってる友人のブログで、そうかもなと思った連続ドラマ「てっぱん」。

何気ない普段の生活の中に、気づきや喜びを見出すってことなんだろう。

2011年2月22日火曜日

クロアチア系苗字のカタカナ表記


プロテニスを引退するというアンチッチ。
下のの記事の内容とはほとんど関係ないけど、クロアチア系の苗字って、カタカナで表すと、何ともかわいいというか、ほんわかしすぎるというか。


そして、サッカーのモドリッチ。


テニス=アンチッチが26歳で現役引退、弁護士目指す
ロイター 2月22日(火)11時31分配信

 [ロンドン 21日 ロイター] 男子テニスの元世界ランク7位、マリオ・アンチッチ(26、クロアチア)が21日、現役引退を表明した。引退後は弁護士を目指すという。

 長身でサーブが武器のアンチッチは2004年のウィンブルドン選手権で準決勝に進み、2006年には自己最高位の世界ランク7位に浮上したが、それ以降は伝染性単核症による体調不良や腰とひざの故障のため不振に陥っていた。

 2005年にはクロアチア代表の一員としてデビスカップ(杯)優勝に貢献したアンチッチは、現地紙に対し「これが潮時。プロのテニスには身体がこれ以上耐えられない」と述べ、現役生活を終えたことを明らかにした。23日に会見を予定しているという。

 アンチッチはプロ生活のかたわら法律を専攻し大学での勉学を続け、2008年に学位を取得している。




2011年2月18日金曜日

現実的なLove Song


死んでも
♪愛という窮屈を
いつまでも 抱きしめて♪

ぱっと現れて、間もなく消えてしまうような恋ではなく、
結婚とか、ずっと死んでも一緒にいたい、というか、死んだ後も一緒にいよう、
と思った時の愛、人間関係を歌ってる、とても現実的なLove Song。

愛を「窮屈」と感じる時もやっぱりあって、
それを投げ出さずに、「いつまでも抱きしめて」いくんだから。

アルバムで聴ける1枚


SUPERMARKET FANTASY [初回限定盤:CD+DVD]

やっぱりこれなんだよね。
今さら?まーそうなんだろうけど、流行とかそういうものとは関係ない、
いってみれば普遍的な。

電車の中で聴きながら、涙が出てきそうになる。
「風と星とメビウスの輪」とか。
とても言葉数の少ない(ミスチルの曲にしては)けど、
ストリングスを核にした長いフレーズも、
1つの世界として訴えかけてくるような。

2011年2月17日木曜日

あぐらに弱い

いわゆる飲み会。
普段とちょっと違って、あれは料亭と呼んでいいんだろうな、
そんな雰囲気のよいところで。
取引先の保養所的なところらしい。

かといって、取引先のみなさん以外はいつものうちの会社メンバー。
あの建物であんなほわーんとした、現実的な話、結局いつものノリで、よかったのかな??

で、料亭なので、畳の部屋。
久々に2時間半くらいあぐらをかいていたら、
股関節に痛みというか、違和感というか。
もともと正座してもないのに、
あぐらだけで足が痺れてくる。

自宅に和室がまったくないのもあって、
あぐらやら正座がさらに不得意になっていくような。
こうして和式便器の姿勢も取れなくなっていくのだろうか。。。

2011年2月16日水曜日

ユヴェントスの由来


ローマ人の物語〈14〉パクス・ロマーナ(上)

ローマ人の物語〈15〉パクス・ロマーナ(中)

ローマ人の物語〈16〉パクス・ロマーナ(下)


長友さんのおかげで、TVのゴシップネタにもなったイタリア サッカー。

その中の1チーム、ユヴェントスという名前の由来は古代ローマ、
初代皇帝アウグストゥスが整えた組織にあった。へぇ~


・・・アウグストゥスによって制度化された「ユヴェントス」とは、スポーツ・チームの名ではなく、肉体の鍛錬とチーム・ワークの精神の習得を目標にかかげた、九歳から十七歳までの少年たちで構成される団体組織のことであった。

・・・・・

現代になって、まずムッソリーニのファシズム政権がこれをまねた。そして、多くのことをムソリーニに学んだヒットラーが、これもまねたのである。まねたのは、右派の全体主義者ばかりではない。左の共産主義諸国もまねている。まったく、右であろうが左であろうが、現代は、古代ローマの、敗者さえも同化する精神は学ばないでおいて、敬礼や行進のやり方とか、そしてこの「少年団」のようなことだけをまねたのである。ヒットラー・ユーゲントにユダヤ系ドイツ人の子弟まで入団できていたら、それはもはや、ナチズムではなくなっていたであろうけれど。



すばらしいセンスの、チクリッと刺さる皮肉。
現在の主義主張のはっきりしない人たちも、同じく見習わないとね。

2011年2月14日月曜日

会社が持ってる社会的な役割


伊藤洋一さんがラジオ番組で言っていた林原の「倒産」。
恥ずかしながら、名前くらいしか知らなかった。
トレハロースという、これまた名前はよく聞く原材料メーカーだった。

下の記事からすると、代替不可能な材料だそうで、
「風が吹くと桶屋が儲かる」式になると、
この会社がなくなると、普段使っていた品物が世の中から消えるかも、という。

そんなことになった原因が、
同族企業内でのお金の管理の甘さ。

不正を働いたばっかりに、望まれること・やらないといけないことができなくなる。
さみしいことだ。
落ちるのは簡単、一瞬だけど、元に戻すのは大変だ。


菓子や冷凍食品、化粧品消える?「林原」の会社更生法で高まる不安 

 万一、全国の店頭から菓子や冷凍食品、さらには医薬品や化粧品などが消えたら、市場がパニックとなるかもしれない。そんな悪夢が脳裏をよぎる深刻な事態が起きた。  

 バイオ関連企業の「林原」(本社・岡山市)が会社更生法の適用を東京地裁に申請したからだ。これは単なる地方の有力企業の倒産とは次元が異なる。

■甘味料などに使われるトレハロースの世界生産をほぼ独占
 林原は甘味料などに使われる糖質「トレハロース」や抗がん剤「インターフェロン」を量産する世界的なメーカーで、トレハロースの世界生産をほぼ独占しているのだ。トレハロースの取引先は全国で約7000社、製品は約2万品目にのぼるうえ、「他の代替がほぼ不可能」というだけに、食品業界などへの影響が懸念されている。  トレハロースは、同社によると「食品の乾燥や傷みを抑えたり、うま味を引き出したりするなど数多くの特長をもつ」という。クッキーなど菓子類の甘味料としてだけでなく、冷凍食品の劣化低減、野菜ジュースの苦味抑制などに役立っている。さらには保水性に優れることから、機能性繊維や医薬品、化粧品などにも素材として幅広く使われているという。  菓子メーカーでは江崎グリコ、繊維メーカーではシキボウ、化粧品では常盤薬品工業、富士フイルムなどが林原のトレハロースを使用している。いずれも「当面の在庫は確保している」としているが、万一、林原の供給がストップするような事態となれば、各社の生産に影響が出るのは必至だ。

■美術館、自然科学博物館の運営、恐竜の発掘調査なども展開
 地方のバイオ関連企業が、これだけ多分野に波及する素材を独占的に生産していること自体が驚きだが、これが現実なのだ。林原は1883年に水飴製造からスタートし、「他社がやらない、他社ではできない独自のテーマで研究を行う研究開発型企業として歩んできた」(同社)という。  しかし、今回は独自性の強い企業文化が裏目に出たようだ。帝国データバンクなどによると、林原はトレハロースやインターフェロンを量産することで、バイオテクノロジー企業として認知度を高めたが、運輸・倉庫業、ホテル経営、飲食業など事業の多角化を推進。美術館、自然科学博物館の運営、恐竜の発掘調査などメセナ活動も展開したため、「研究開発投資と不動産投資などで、年間売上高を大きく上回る借入金が経営を圧迫していた」という。

■中国銀行自身の審査態勢が問題となる可能性
 非上場の同族企業である林原は、経営面で外部のチェック機能が働かなかったため、長年にわたり粉飾決算を続けていたことが判明したほか、オーナー一族へ違法配当が行われていた疑いも浮上。捜査当局も一連の不正に関心を示しており、刑事事件に発展する可能性もある。  林原のメインバンクは地元・岡山の中国銀行で、林原が同行の筆頭株主となるなど、「両社は持ちつ持たれつの関係」(地元関係者)だった。中国銀行は、つなぎ融資を林原に行うとしているが、長年にわたる粉飾決算が判明したことで、中国銀行自身の審査態勢が問題となる可能性もある。中国銀行以外の取引金融機関は林原への不信感を高めている。林原は「会社更生手続は事業継続を目的としており、商品の安定供給は確保できると考えている」としているが、果たして甘味料など素材の供給が順調に進むのか。林原の再建問題からは目が離せない。

2011年2月9日水曜日

牛丼は大きな選択肢

牛丼3社、1月もそろって増収 価格競争一段と激しく
2011/2/9 20:49
牛丼チェーン大手3社の1月の既存店売上高が9日までにまとまった。ゼンショーの「すき家」が前年同月比14.1%増、吉野家が5.4%増、松屋フーズが13.5%増と、2カ月連続で3社そろっての増収となった。各社とも1月に期間限定の値下げを実施して客数を伸ばした。2月も松屋が期間限定の値下げを予定するなど、価格競争が一段と激化する。

 既存店売上高が前年同月を上回るのはすき家で12カ月、松屋で10カ月、吉野家で2カ月連続。1月の客数はすき家が15.7%増、吉野家が17.2%増、松屋が23.2%増といずれも大幅に伸びた。1月中旬に約1週間の期間限定で、牛丼を30~110円値下げした効果が表れた。

 すき家と松屋は2009年12月に牛丼の通常価格をそれぞれ280円と320円に下げ、その後も期間限定の値下げを繰り返してきた。牛丼の通常価格を380円で維持する吉野家も、10年9月に280円の低価格商品を投入した効果で客数は回復傾向にある。

 松屋は2月にも期間限定値下げを計画。14日午前10時から16日午後3時までの期間限定で主力商品の「牛めし」の価格を80円下げ、並盛りで240円とする。



1日当たりの昼メシ代を600円までに抑えようとすると、
牛丼屋に駆け込むのが、大きな選択肢になる。

味は人それぞれの好みだから、絶対はないけど。
やっぱり吉野家がいちばんおいしい。
吉野家と他の牛丼屋の両方でアルバイト経験のある人が言ってたけど、
吉野家の汁の作りはちゃんと出汁から作るんだそうだ。
他は違うんだと。

ちなみに、豚丼が好きだったんだけど、
すき焼きみたいなのが出てきて、なくなってしまったよね?
(一部店舗ではまだあるのかな?)
復活希望!

2011年2月6日日曜日

サバイバルにはほど遠いけど




土曜のこと。
午前はアウトドア用品の店に向かい、
たき火台とアルミニウム製のダッチオーブンを手に入れた。

それを持って帰ってきて、ちょうどお昼頃。
早速、そのたき火台で炭を熾し、手に入れたばかりのダッチオーブンでシチューを作った。
やっぱり伝熱性がいいみたいで、炭が熾き始めると、たちまちできあがってしまった。
初めてのことで戸惑いながらも。

それからテントを張り、
その中でトランプで遊び、
お菓子を食べ、午後2時くらいに一通りの予定終了。


なぜこんなデイキャンプを真冬の2月にやったというと、
地震など災害時に備えたシミュレーションの一環。
水道の水は使ったし、途中家のトイレは使ったけど、
仮に家の敷地は無事だった場合、避難施設よりも、
自分の家の庭でテント張って、生活できたらいいなという希望もあり、
去年からアウトドアの師匠に教えてもらいながら、道具を揃えたりしてきて、
ひとつの行動の形として、庭でキャンプしてみた。

炭を熾しておけば、暖をとれるし、
テントの中も3人の熱で予想以上に快適な、そしてくつろげる時間でした。
これではとても過酷な生き残り作戦とは言えないけど、
うちの家族としては、確かな一歩を踏み出しました!

2011年2月3日木曜日

「3月15日」が意味するもの


ローマ人の物語〈11〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(上)


ローマ人の物語〈12〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(中)


ローマ人の物語〈13〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(下)

カエサルがとうとう殺された。
彼の「寛容」政策のある1面の結果か??

英語では"The ides of March"
ラテン語では Idus Martiae
イタリア語では Idi di marzo

ides / idus / idi はどれも「15日」を表す単語のようで


「三月十五日」と書けば、西欧人ならばそれがカエサル暗殺の日であることは、説明の要もないくらいの常識になっている。西洋史でも屈指の劇的な一日、ということだ。(13巻 19頁)


個人的に高校までは、趣味が日本史に偏りすぎてたのでわからないのだけど、
日本の高校でも「世界史」を習うと、「西洋世界では常識です」という感じで教わるのでしょうか?

In the history classes at any schools in Europe or US, even now, are students taught that Caeser was slain on 15th March, as a general knowledge?

2011年2月1日火曜日

腰にあるのは刀でなくて、まだ割り箸。。。


開幕前「侍になりたいけど、まだ刀じゃなく割り箸だね」と言っていた懐には、「自信」という武器を備えた。

 長友 優勝して中くらいの刀かな。世界一のサイドバックになることを目指しているから、ここで満足しちゃいけないけど。でも刀1本手に入れた感じ。この刀は重みがありますね。



実際の働きと、得られた結果から手に入れた"一本の刀"。これは強い武器になる。
1度できたら終わりでない。この積み重ねが自分を作っていく。

自分の腰にしているのは、まだ割り箸かもしれない。
まだまだ安穏としてるからな。。。

自分でも気づかないくらいの薄さかもしれないけど、
毎日積み重ねていこう。
きっといつか、こんな厚みになってたのか、と気づいて、
喜べる時が来るだろう。