2011年7月31日日曜日

甲府城跡

1泊付きとんぼ返りで山梨へ。なぜこんなに忙しくするかな??と自問しつつ、動けるうちはこんなでいいかなと。どちらかというと、周りの人達に申し訳ないような。
今回久しぶりに、行き帰り甲府駅を使って気づいたことが2つあった。
�昔はよく舞鶴公園と呼んでいた甲府城跡。ここを中心とした整備が進んだこと。線路を挟んだ反対側まで広がっていた。
�駅前周辺の人通りの減少。ほとんど人が歩いてないと云っても云いすぎではないくらい。店の中は覗いてないけど、酷いことになってる。市や県、そして商店街など民間の戦略的にはよしとしてるのか、諦めているのか??

2011年7月27日水曜日

智を裏うちする情

現代[いま]は人情蔑視の時代であるから、人間という生きものは情智ともにそなわってこそ〔人〕となるべきことを忘れかけている。情の裏うちなくしては智性おのずから鈍磨することにきづかなくなってきつつあるが、約二百年前のそのころは、この一事、あらためて筆舌にのぼせるまでもなく、上流下流それぞれの生活環境において生き生きと、しかもさりげなく実践されていたものなのである。(池波正太郎『鬼平犯科帳1』97頁)

まことに​見(み)よ、あなた​に​降(くだ)って​あなた​の​心(こころ)​の​中(なか)​に​とどまる​​①聖霊(せいれい)​に​よって、わたし​は​あなた​の​思(おも)い​と​あなた​の心(こころ)​に告(つ)げよう。(『教義と聖約』8章2節)

智と情、思いと心、mind and heart
どちらかだけが重くなったり、大きくなってもおかしなことになる。
どっちかを差し挟んではいけない場面もあるけど、
基本的にはいつも両方の要素が見え隠れしてこそ人間だし、
この2つのバランスをとろうとすることが大事なんだよね。

テレビの時代劇だけを見てたら、勧善懲悪の公式しか見えない単なる娯楽劇だけど、
池波さんの原作は、人間と社会に対する現実を映し出し、鋭い示唆が随所に。


鬼平犯科帳〈1〉 (文春文庫)


2011年7月26日火曜日

時間は買えないもの

温暖ガス取引みたいに、
他の人の時間をお金で買い取ることができないものか。。。
なんて考えることもあったり。

なんびとたりとも同じ速さの時間を、
自分の思いと行動で管理することはできる。

何を言おうと、長年お世話になった腕時計の電池がなくなり、交換に出したら、
防水パッキンや中の機械など全体的にへたってますよ、とのこと。

ほとんんど入れ替えの修理費とほとんど同じ値段で店先に出てた、
citizenのソーラー電波時計に世代交代させてもらいました。



CITIZEN 腕時計 REGUNO レグノ ソーラーテック 電波時計

2011年7月20日水曜日

三味線の可能性



吉田兄弟などを聞いて、津軽三味線の力強さはまえから知っていたけど、
実はバンジョーなんかと似た楽器で、
bluegrass, countryからアンデスまで、
技術さえあればそのまま入れる代物だとは。

浪曲師の国本武春さんがアメリカ大陸に持ち込んでいったというのは聞いていたけど、
アメリカ人がやっているこの動画。すばらしいね。

frontier 吉田兄弟


アパラチアン三味線 国本武春&ザ・ラストフロンティア

2011年7月19日火曜日

存在感ある役者の死

俳優・原田芳雄さん逝く…突然襲った病魔
夕刊フジ 7月19日(火)16時56分配信

 映画「竜馬暗殺」「ツィゴイネルワイゼン」など個性的でワイルドな演技で知られたベテラン俳優、原田芳雄(はらだ・よしお)さんが19日午前9時35分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。71歳だった。今月11日に主演映画「大鹿村騒動記」(阪本順治監督)のプレミア試写会に車イス姿で参加し、病状が心配されていた。葬儀・告別式の日取りは未定。

 最後の主演作となってしまった16日公開の「大鹿村騒動記」は、長野県の村歌舞伎を自らテーマに選び、病をおして撮り終えた。周囲からは「無理をしないように」と言われたが、自らアピールしたかった原田さんは、娘に車イスを押されて11日の試写会に登壇した。

 髪は短くし体もやせ細って別人のような姿に、スタッフは息をのんだ。声が出にくいため、共演の石橋蓮司(69)が「今日はどうもありがとうございます。どうぞ、ごゆっくりご覧ください」とメッセージを代読。観客から拍手があがると、自らの寿命を悟っていたのか原田さんはポロポロと涙をこぼして手で拭った。隣の佐藤浩市(50)は、天を仰ぐように涙をこらえた。

 原田さんにとって、公の場は、5月4日に映画の舞台、長野・大鹿村で行われた完成披露試写会以来。このときは、元気に歩いてあいさつしていたというから、わずか2カ月の間に急激に病魔が襲ったことになる。

 病状については、腸閉塞と誤嚥(ごえん)性肺炎を併発し、腰痛を伴う持病の腰部脊柱管狭窄症の悪化-と発表されていた。原田さんは2008年に早期の大腸がんが発見され、手術していったんは克服。俳優活動を続けてきた。阪本監督によると、プレミア試写会の楽屋では当人が「必ず戻ってくるからな」などと復帰に意欲を見せていたという。

【“アナーキーな個性派”の地位確立】

 原田さんは、1940年2月29日、東京都足立区生まれ。66年、第15期生として俳優座養成所を卒業し、俳優座に入団、翌年、「どれい狩り」で初舞台。68年、同年松竹「復讐の歌が聞える」の主人公役で映画デビューを果たし、翌年、清水邦夫脚本の「狂犬なおもて往生をとぐ」の主役に抜擢され一躍人気俳優となった。

 その後は、純朴な青年風からワイルドなアウトロー風へとイメージチェンジし、日活ニューアクション「反逆のメロディー」「新宿アウトロー・ぶっ飛ばせ」のほか、「八月の濡れた砂」「赤い鳥逃げた?」「竜馬暗殺」などに主演。圧倒的な存在感と演技力でアナーキーな個性派俳優としての地位を確立した。

 71年、俳優座の体質を批判し、市原悦子、菅貫太郎、中村敦夫らとともに退団。テレビドラマにも活躍の場を広げつつ、75年には「田園に死す」「祭りの準備」でキネマ旬報とブルーリボンの助演男優賞を受賞し、日本を代表する映画俳優の座を不動のものとした。100本を超える映画に主演し、数多くの映画賞を受賞するかたわら、2003年には、紫綬褒章を受章していた。



映画ではないけど、ドラマ「砂の器」での主人公の父親役が印象強くて。
すげぇ役者だなと。虐げられた末の爆発、村人を皆殺しにして、息子と逃亡に出る。。。くぅっ。

砂の器 DVD-BOX

2011年7月17日日曜日

湖上の満月

小さいけど、丘の裏から浮かび上がってきた、山中湖の上の満月。風情、風情。

2011年7月13日水曜日

いろいろな「あお」


風は山河より〈第1巻〉 (新潮文庫) 宮城谷 昌光 (文庫 - 2009/10/28)

宮城谷さんの文章は漢文がベースなので、
慣れるまでは固いと感じるだろう。
日本の戦国期を題材にしたこの作品でもそこはぶれない。

でも、漢字ができる表現の幅というのがとても広くて豊かだと感じられる。

「仁崎は景勝の地である。
・・・・・天の蒼(あお)、地の青、海の碧(あお)に染まる屋敷に吹く風も緫(あお)い。」(119頁)

ひと口にいっても、人間の感じる「あお」にはいろいろあるものだ。
「あおーん」とか。。。いや、よくわからない。

2011年7月12日火曜日

前向きな記事

スポーツ紙、というか、マスコミにしては、とても前向きで、建設的な記事。
ちょっとびっくりした。バランス感もあって。


なでしこ初メダルへ沢がゲキ!雰囲気最高 (日刊スポーツ)
 【フランクフルト(ドイツ)10日(日本時間11日)=鈴木智貴】なでしこジャパンがドイツ戦翌朝に、早くも「優勝」への決起集会を開いた。大会初の4強入りを決めた歓喜のドイツ戦から一夜明けた10日、前日に29歳になったFW安藤梢(デュイスブルク)の誕生会を兼ねて実施。主将の沢穂希(32=INAC)が「ドイツ戦の勝利を無駄にしない」と気合を入れた。一方で女子らしくネイルアートやアロマなどを共有して結束力も高めた。日本は13日(同14日)の準決勝でスウェーデンと対戦する。

 強国ドイツとの120分間の激闘から一夜明け、宿舎の朝食会場に選手たちの歌声が響き渡った。安藤の誕生日を祝うバースデーソングを全員で歌い、あらためて心がひとつになった。リラックスした空気の中で沢が気合を込めた。「昨日(ドイツ戦)の結果や、日本の期待を無駄にしないためにも頑張っていこう」。誕生会は、悲願の優勝へ向けた決起集会になった。

 大金星に浮かれてはいない。ここにきて選手だけの分科会の機会も増えている。沢や宮間らを中心に、ポジション別や戦術別に少人数で固まって、戦い方をビデオで確認しながら、話し合っているという。同行しているチーム関係者は「調子がいいというのもありますが、雰囲気は今までと比較しても最高ですね」と笑顔を見せた。

 今年1月、男子の日本代表がアジア杯を制した時に、「チーム一丸」が大きな要因に挙げられた。控え選手らがチームのサポート役に徹してもり立てた。同じ空気が、今のなでしこジャパンにはある。「女子はスタッフも少ないから、控え選手が荷物を運んだり、ストレッチを手伝う。氷とドリンクもつくる。だから試合に出ている選手は“出られない選手のために”と頑張る」(FW安藤)。

 ピッチ外でも女の子らしい方法で、「結束」を高めている。MF川澄が持参したネイルアートをみんなで共有。互いにツメにカラフルなアートを施すことで、最高の気分転換とコミュニケーションになっている。アロマオイルなども持参して、室内や浴室で香りも共有、疲れた心身をいやしている。ドイツ戦前夜には宿舎近くの広場で行われた「水と火のショー」も選手たちで見物に出向いた。

 18歳のFW岩渕から36歳のGK山郷まで、幅広い年齢差を感じさせない結束が、なでしこジャパンにメダルを引き寄せる。[ 2011年7月12日10時20分 ]

2011年7月7日木曜日


がつーん、という感じで久々に釘付けになった聖句が。

「これまでに述べてきたことは、もしあなたがたにこれを行う意志があれば、すべて行えることである。」(モルモン書 アルマ33:23)


人が不完全であることは前提であるけど、
自分の行動の言い訳にしてはいけない。

ついでに、同じ節のその前の文章。

「神があなたがたのために、神の御子の喜びによって重荷を軽くしてくださるように」(同上)


その前で、さんざん主の贖いの働きについて語った挙句、
神がわたしたちの重荷を軽くしてくださる要因は、
主の苦しみではなく、「喜びによって」。
すべての毛孔から血を流すほどに(教義と聖約19:20)、
当時のローマ帝国では奴隷の死刑方法であった磔刑に処せられるほどに、
そんな苦しい思いは、その後に可能になる人の救いを願い、実際にそのために行使する権能によって、
主自身にとっても喜びになっているのか。

2011年7月4日月曜日

寛いで聞けるカバーアルバム


JUJU Request

カミさんがある日突然「JUJUのアルバムが聞きたい」といった。
TVなんかで耳にしたんだろう。
そのての話にはとても影響を受けやすいので、CD屋に物色に。

オリジナルアルバムを聞かないと思いつつ、手にしてしまったのはカバーアルバム。
意気地なしなんだけど、アルバムで聴けるアーティストって本当に少ないという経験則が大いに働いてしまった。
オリジナルはまずはレンタルで聴かせてもらいます。ちーん

でもこのアルバム、寛いで聴ける。ひとまず正解!
選曲は"恋する女性"という内容がほとんどだけど、音楽性はいい。


たしか、彼女はNYを拠点に活動してると聞いた。
塩野七生さんがローマに住んで、ローマ帝国の歴史を書いていたのと一緒??
スタジオミュージシャンのレベルでも、相当な人たちに囲まれて、
街中では音楽だけでなく、いろいろな文化がゴロゴロ転がってる環境で磨かれるんでしょう。
うらやましい。いや、すばらしい。

2011年7月2日土曜日

悪と正義の対比は眉唾もの


山本周五郎 『栄花物語』 新潮文庫

話の主題の流れは、男女の紆余曲折、いろいろな情況が負のスパイラルに突入して、思いつめた末に身の破滅。。。という純小説的な構成。

この本を読み始めた目的は、田沼意次という人物がどんなことをしたか、どんな思いだったかを知ることだったんだけど。そういう意味では若干の肩すかし。でも、このままでは武家社会は早晩息詰まるという危機感、それを打開しようとする使命感から、政策立案する過程はとても興味深く書かれていた。

田沼ほど、日本の歴史の中で生きていた当時も、そして現代に至るまで、勝者(体制側)の論理によって断罪されている人はいないかもしれない。
同時に、松平定信ほど、当時も現代も、身分上や実績の面でも、事実と間違ってとらえられている人も珍しいかもしれない。
こんな思いを最近持ち始めていた。「賄賂政治の権化」と「高貴で清い改革者」という悪と正義という二極ものさしで語られる話は、ほとんど眉に唾してかからないと、真実を見いだせない。

田沼を追いかける冒険は続く。