管仲〈上〉〈下〉 (文春文庫) 宮城谷 昌光
・・・もっとおどろいたのは、屈強な男どもに打たれている管仲から光輝が放たれ、その光輝が強くなればなるほど、あたりの人々が暗さをましたことである。
――――――天は、やはり、ある。
巣画は生まれてはじめて天意を感じた。どれほど視ようとしてもみえない天の力を、強烈に感じた・・・。
「この世には、人が定めた位階と天が定めた位階が重なりあっており、なにかの拍子に、天が定めた位階がみえるのではないか」(〈下〉108頁)
山岡荘八さんの『吉田松陰』を読んだ時に、「やっぱり天はあるな」と感じた。
確かに目に見えないものは存在する。
それがどこから来るのかはわからない。
上の方から降ってくるものもあるかもしれない。
ひょっとしたら、自分を取り巻いているものかもしれない。
空気なんてものは、いつも身の回りにあるんだろうけど、無色無臭だし。
身体の臓器の名前とだいたいのある場所は知っていても、
実際に見たことのある人は医者以外、日常的にはいない。
でも、それぞれ目に見えないものの恩恵で我々は生きている。
(いや、この本の感想はこんなだったか。。。?)
山岡荘八『吉田松陰』
0 件のコメント:
コメントを投稿