2008年3月30日日曜日

容堂と石原知事

最近は『竜馬がゆく』読書感想文になってきているな。。。

3巻256頁、土佐の殿様 山内容堂に関するくだり
「幕末、その豪毅な性格が、軽輩武士の跳梁(はねかえり)をゆるさなかった。かつその詩精神が、衰弱しつつある徳川幕府への感傷をよび、必要以上の愛情をもたせるにいたった。」

容堂の立場は水戸学の影響から勤皇でありながら、幕府への恩と現体制を捨てない佐幕。
ついでに、相当な自信家で、自分を英雄だと信じ、誰よりも上に立とうとする。

ちょっと今東京都の大問題、新銀行東京のことが思い浮かんだ。
100億円の都予算からの追加融資が先週決定したものの、
そこに至るまで、その間に明らかになってきたものはかなりマユツバものだった。

「17日、多額の累積損失を抱え経営難に陥っている 新銀行東京の預金残高のうち5割以上が、 年利1.5%以上という高金利で集めた定期預金であることが 明らかになりました。  
また、システム投資の失敗が相次いでいたことや、 設立構想時に専門家の指摘に石原都知事が 耳を貸さなかったことが明らかになっています。」
(メルマガ『大前研一ニュースの視点』より)

今の日本では、いろんな面で価値観がわかりにくくなって、
はっきりと方向性を示し、ぐいぐい引っ張って行ってくれる指導者が必要。
石原氏がそれに近いかなと思いつつも、
彼が全てを独りでできるはずもなく、その取り巻きと共に、
よい方向へ導いてくれることを願う。

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