2009年2月7日土曜日

政治家の居眠り -司馬遼太郎『翔ぶが如く』6巻より-

明治8年6月に開かれた地方官会議。
ここの地方官とは、今の都道府県知事に当たる人を全員集めて、
これからの地方の統治と、政治を任す議員を民選するかを、どうしましょう?と、
明治政府が自分たちで就任させた知事に話し合わせる会議だったようだ。

近代国家として一人前になろうとする過程というか、もがきとして、
興味深い段階と思う。

しかし、形式もさることながら、その話し合われ、決定された内容も、
それほどの重みを持たせることはできなかったようだ。
司馬さんも書いているように、

「会議で物事を決めるということ自体への積極的な軽侮感が、ほとんどの者にあったであろう。」(19頁)

つまり、江戸時代だけでも300年ほど、それまでのお上と下々の社会的な関係できた人々にとって、
目的をもって、話し合って、物事を決めて実行していくことは、
ことのほか違和感があり、簡単にできることではなかったんだろう。

しかしながら、100年以上たった今日を振り返ってみると、
成熟を感じられるか。。。正直なところ???


孫引きながら、

「大方は軽侮怠慢の体を顕し、議事最中、居眠りをするものもあり、鼾(いびき)をかく者もあり、欠伸(あくび)をする者もあり」(青森県参事 塩谷良翰(しおのや りょうかん)の回顧録)

いまどきの様子を加えるとすれば、「議場でまんがを読んでいるものもあり、勝手に欠席するものもあり」・・・・・というところか。。。

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