2011年8月8日月曜日

結婚は無からの出発

という心構えの方がいいかも。

「婚儀とは、たがいを打ち消す儀式であるといってよい。そこで無にならないと、有は生じないではないか。
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結婚は個と個が寄り添うことだが、ふたつの個がひとつの家のなかに在るのではなく、ふたつの個が融合して、あらたな個とならなければ、家という意義は生じない。わかりやすくいえば、娃はわたしの女(むすめ)でありつづければ、管仲どのの妻となっても、ほんとうの伴侶にはなれない。
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人は生まれたときに、何ももっていなかった。結婚は人をそのときに還すのだ。だから多くの物をもって結婚すると人は大成しない」(
宮城谷昌光『管仲』上巻 275~276頁)

結婚にしても、離婚にしても、相手に求めすぎたらムリが出てくる。
何もないところから、いろんなことがありながらも、2人で築いていく。
苦しみながらも、楽しんでいけたらいいな。

宮城谷昌光 管仲〈上〉 (文春文庫)


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