ローマ人の物語〈39〉キリストの勝利〈中〉 (新潮文庫) amazon
「首都入りしたユリアヌスを迎えた際の民衆の歓呼だが、権力者には誰に対しても、初めのうちは歓呼を浴びせるのが民衆である。前任者のデメリットは、すでに何かをしたことにあり、新任者のメリットは、まだ何もしていないことにある。ゆえに、新任当初の好評くらい、あれにならないこともない。一般の市民も皇宮に関係している人々も、ひとまずは歓呼で迎えながら様子を見るのだ。被支配者と呼ばれて簡単に片づけられること多い「支配される人々」だが、この人々もそれなりの対応策を持っているのである。」(塩野七生『ローマ人の物語』文庫39巻 57~58頁)
2年前のどこかの国の政権交代も、このパターンに完全にあてはまっていた。
そう思いませんか、票を預けたみなさん?
与党が正義で、野党が悪という争いでは決してない。
ねぇ、やんやの喝采を浴びせていたのに、ちょっと×があると手のひら返して目の敵にする人たち?
こういう行動パターンに陥らない人たちが少しでも多くなって、
民衆という基盤になっていったら、少しでもいい国にいるんだろうけど。
そう、あと1冊でローマン人とのお付き合いもひと区切り。
やっとここまで来たか。。。
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