2013年6月6日木曜日

”最古”の誇り

『7つの習慣』のコヴィー氏が、とても推しているように感じた、
エジプトの政治家ムハンマド・アンワル・アッ=サーダート( محمد أنور السادات‎,  Muhammad Anwar al-Sādāt)。
とりあえず図書館で入手できた2冊をざーっと読んでみた。

いちばん感じたことは「エジプト人としての誇り」。
帝国主義から東西冷戦と時代が移りゆく中で、最も翻弄された地域の1つ、中東・アラブ世界
にあって、自身のアイデンティティに対する誇りは決して失わず、現実に対処していた。

手持ちの資料では、エジプトで統一国家ができたのが紀元前3100年。
間に、数えきれないくらい国家体制が変わり、宗教も移り、もちろん人も現れては消えながら、
それでも「エジプト」というアイデンティティと、そこから生まれる誇りは、
確かに1人の人の中に生き続けるんだなと感じた。

まさに一挙手一投足、何かことが起こると、即戦争。
戦闘機やらミサイルやらが平気で飛んでくる。
そんな状況下での政治家ってのはどんな神経しているのか、想像もつかない。

 
サダト暗殺―孤独な「ファラオ」の悲劇 (1983年) モハメド・ヘイカル (著), 佐藤 紀久夫 (翻訳)(映像見つからず)
 
 

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