2010年7月13日火曜日

音の原因は関節包内で生じる衝撃波 (R25)長年の疑問のひとつに、「関節ってどうして鳴るんだろう?」というのがある。それというのも、小学生のころから、体中の関節という関節を暇さえあればパキポキ鳴らす癖がどうしてもやめられないからだ。乾いた音がなんだか心地いいし、鳴らしたあとは体が軽くなった気すらする。

でも、これって本当は体に良くないことなんじゃ…? 気がついたら関節の骨がすり減ってた、なんて大事になったりしないだろうか。医療ジャーナリストにして医学博士の森田豊先生に聞いてみた。

「よく誤解されますが、関節が鳴る音というのは、骨と骨がこすれる音ではありません。関節は関節包という組織で包み込まれており、この中は“滑液”で満たされています。この滑液内に発生した気泡が状態変化によってハジけた際の衝撃波が、ポキポキという音を発生させているんです」

なんと、意外な関節のメカニズム。それなら、関節はいくら鳴らしても問題ないってこと?

「いえいえ、決してお勧めはできません。この滑液内の衝撃波は、時に周囲の軟骨やじん帯を傷つけてしまうおそれがあるんです。それに、関節を鳴らすということは関節に必要以上の圧力を加えることでもありますから、関節包やじん帯が伸びてしまい、関節が弱くなる可能性すらあります」

なるほど…。ところで、もうひとつ長年の疑問が。関節を鳴らし続けていると、骨が太くなるというのは本当?

「太くなるのは事実です。ただ厳密には、骨自体が太くなっているわけではありません。先ほどの衝撃波によって軟骨が損傷すると、修復する際に肥厚(異常に厚くなった状態)を起こします。つまりポキポキと鳴らし続けると、そのたびに損傷し、修復しようとする力が働き、軟骨が肥厚することになります。ある研究では、指の同一関節を1日10回、一ヵ月以上鳴らし続けることで、関節の肥厚が起こる事実が確認されています」

関節は鳴らすと太くなる――という都市伝説は、事実だった! あの快感は捨てがたいけど、ほどほどにしておいた方がよさそうだ…。
(R25編集部)

第3回 関節を鳴らすと太くなるってホント?はコチラ

※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、web R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております
[ 2010年6月25日11時00分 ]


最近引用が長いかな??

自分もそうだけど、指や首の関節をよく鳴らす人はこれ知っといた方がいい。

整体師の知り合いが言っていたのは、
凝り固まったりしているところを正常に戻すためには、
一度間接をはずすような感覚で、ゴキッと鳴らすして、
元の位置にはまるようにしてあげるんだそうだ。

ただ手持ち無沙汰ってだけで、
ボキボキ鳴らし続けるのはよくないってことで。

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