2010年1月1日金曜日

塩野七生『海の都の物語』#4

2010年年越しは、子どもと一緒に寝入ってしまい。。。
意識が戻った時は1:00AMでした。チーン

それで、こまごまやった後で、
まだ読み残していた『海の都の物語』#4を読み始めたら、
つつつつっといってしまい、今年最初の本となった。


海の都の物語〈4〉―ヴェネツィア共和国の一千年 (新潮文庫)

1000年維持したヴェネツィア共和国の民は、はっきりいって地味。
でも貿易で国を興し保ったから、
儲ける時はしっかり儲ける。熱心な働きはもちろん、法律と行政の管理の下で。


その中のとても興味深い一例が、観光事業。
具体的には、聖地巡礼の斡旋・添乗。
まずは自国にひと月あまり滞在させて、長旅に準備させつつ、観光させる。
そして、かなりの大金と引き換えに、旅の行程一切と命を請け負う。
それには、当時の西欧人にとって得体の知れなかったイスラム教徒との、
ビザ発行など交渉事、それから途中で死んだ場合の遺族への遺物返還も含まれる。

固すぎて、ライバルであるジェノヴァやフィレンツェに出し抜かれることもあったようだが、
とても親近感というか、好感が持てる民だな。

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