2010年12月8日水曜日

開基の功より、守成の勇


天空の舟 下


珍しい読み方をした。
上・下をまとめて買って、「こっちが最初か」と思って読み始めたのが、実は下の方だった。
こういうものかと思って何の違和感もなく、最後まで気づかずに読んでいた。
感覚が鈍ってる?おかしくなってる?

とにかく、中国古代史をここまで日本人に読みやすくつづってくる宮城谷さんへの感謝は絶えない。

傍若無人によって衰えていく前王朝。
それを覆して世の中を立て直そうとする、もう一つの王朝。
極初期に前王朝の滅亡を招いた最後の王に似た王が4代目に現れてしまい、
半ばクーデターによって、その4代目を更生させてしまい、
新王朝は軌道に乗っていく。。。

企業の創業者や名人と呼ばれるような職人には、
少なからずいわゆるカリスマ、
つまり凡人に非ざる魅力や統率力・技術が備わってる。
しかし同じような人になろうとすることも、
引き継ごうとすることも、ほとんど不可能なのが現実。

そういうすごい人たちが立ち上げた組織の跡取りとなる場合、
大きくすることは愚か、維持することの大変なことといったらない。


ということで、私は「上」に戻って読み始めます。

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