2013年2月20日水曜日

治部少の近江、主計頭(かずえのかみ)の肥後

大坂城内での評判だったらしい。


治部少は石田三成。

主計頭は加藤清正。


清正の方は、戦さ・築城の名人で激情家、

三成の方は、敵を作るのが得意な、冷徹な官僚、

というイメージが強い中で、

この2人が自分の領民に対して、よい行政家だった。


『関ヶ原』下巻p166

「農業土木行政と技術のうまさは清正のほうがすぐれているし、租税制度の整備と交通行政のうまさでは三成のほうがすぐれていた。どちらも共通しているのは、租税の安さと、いわゆる悪代官のいないことであった。」



「国民の生活のため」と、

現在の代議士のみなさんは、どの政党もこぞって叫んでおられる。

庶民が求めているのは、例えば、税金の分かりやすさと安さ、私利私欲のない行政家・政治家だろうと思う。


別の角度からいえば、

特に国会議員についていえば、国民の財布の中身、小銭がいくらあるかなどは見られたくもなくて、

ただ、国としての利益、治安や国家間の安全を図る役割だけをになってほしいと思っている。


細かい行政サービスなどよりむしろ、

個人の可処分所得を増やして、

企業が善意に基づいて自由に利益を求められる社会ではないか。

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